ヘリウム充填HDDのメリットとデメリット

ヘリウム充填ハードディスク

Western Digital(ウェスタン・デジタル)はヘリウム充填HDDとしては世界最大容量12TBを誇るHGSTブランドの3.5インチHDD「Ultrastar He12」の量産出荷を開始した。

8TBでも、税込4万円前後。
WESTERN DIGITAL WD80EFZX [8TB SATA600 5400]

WESTERN DIGITAL WD101KRYZ [10TB SATA600 7200] の場合、税込8万円前後。

ヘリウム充填HDDは8TBがお得な感じで推移している。

ヘリウム充填HDDとSSDの比較

12TBの場合、税込10万円異常となるが、主にデータセンターなどのサーバー向けに利用が期待されている。

サーバー向け記憶メディアとしては、SSD(ソリッドステートディスク)とHDD(ハードディスクドライブ)が熾烈な競争を激化させており、どちらも記録できる容量を増大させています。SSD(ソリッドステートディスク)は高速化にメリットがあり、HDD(ハードディスクドライブ)は大容量化にメリットがあります。

どちらも一長一短がありますが、OSを格納する主記憶には、SSD(ソリッドステートディスク)、データを格納する記憶領域にはHDD(ハードディスクドライブ)が使われるといった棲み分けが進みそうな気配です。

HGSTのヘリウム充填HDDの特徴

HGSTは、元々はIBMのハードディスク製造部門を日本のHITACHI(日立)が買収し、その後、Western Digital(ウェスタン・デジタル)に渡った経歴のある技術力には定評のあるブランドです。

3.5インチHDD「Ultrastar He12」は2016年末よりサンプル出荷していたモデルで、独自のHelioSealプラットフォームを起用しており、ハードディスク内部にヘリウムガスを混入することで、8枚プラッタ構成を実現することが出来、且つ、12TBの容量の記憶領域を可能とした。

ヘリウム充填HDD Ultrastar He10の場合、外見的な特徴の1つに、これまでのHDDには必ずあった「空気穴」がないことが上げられます。良く見ない分からないかもしれませんが、ハードディスクには、小さな空気取り込み用の穴が開いています。この箇所から空気を取り込むことで、ヘッドを浮かせることが出来るのですが、一方で、空気穴が何らかの理由で塞がってしまうと、ハードディスクを起動させることが出来なくなります。

ヘリウム充填HDDのメリット

ヘリウムは空気と比較しても分子構造が小さくその密度比較では10分の1程度と極小です。そのため空気などの気体抵抗を低減させることが可能となり、ヘッドのフラツキを抑制する効果があります。

この抵抗が減ることのメリットは大きく、データを磁化し読み取りや書き込みを行う、磁気ヘッドへの外乱を減らす効果があります。ハードディスクの故障に多かったヘッドの不良を抑制し、且つ、ヘッドの位置決め制御の精度が格段に上昇します。

また、これまでハードディスクは気体の影響を極力受けないように、ある程度の厚みが必要でした。

1枚あたりのディスクサイズが厚くなることで、内蔵できるディスク枚数に制限がありましたが、ヘリウムを採用することで、1枚あたりのディスクを薄くすることが可能となり、これまで最大5枚だったプラッターディスクを1.5倍の7枚にすることが可能となったわけです。

そのため、単純には同じハードディスクサイズでありながら、記憶容量を物理的に1.5倍化することが出来るわけです。

これまで、ハードディスクの革新的な技術開発には、3つの採用ポイントがありました。

MR(Magneto-Resistive)ヘッドの採用
垂直磁気記録(Perpendicular Magnetic Recording)の採用
モーターの流体軸受けの採用

そして、今回のヘリウム充填と繋がっています。

ヘリウム充填HDDのメリットまとめ

  • ヘッドの位置決め制御の精度が向上
  • 記憶容量を物理的に1.5倍化
  • 消費電力も大きく低減

ヘッドの位置決め制御の精度が向上することは、故障率が減ることを意味します。
また、モータの回転、プラッターディスクの空気抵抗提言など消費電力も少なく済むメリットがあります。

ヘリウム充填HDDのデメリット

現時点での【ヘリウム充填HDD】のデメリットは何と言っても高額なことが挙げられます。SSDもかつては、高額でしたが徐々に安くなった経過があるので、【ヘリウム充填HDD】も同様に手頃な価格になることが期待されます。但し、メイン用途はデータセンターなどの大容量サーバーに特化している様子なので、期待することは難しいかもしれません。

そして、デメリットとして確定しているわけではありませんが、【ヘリウム充填HDD】が故障した際に、データ復旧は果たして可能なのかどうかということです。というのも、【ヘリウム充填HDD】は密閉状態でヘリウムが封入されています。つまりヘッドもモーターも、あらゆる内蔵パーツがヘリウムが前提な訳です。

データ復旧業者にも【ヘリウム充填HDD】の製造技術と同じ技術が求めれる訳ですが、果たしてそれが可能なのかどうか?

一方、期待されるのは、ハードディスク製造メーカー自身によるデータ復旧技術サービスですが、これまで数十年行われてきていません。今回の【ヘリウム充填HDD】の製造を期にデータ復旧サービスも併せて展開するのかどうか?

このまま、【ヘリウム充填HDD】が大量に生産され、あらゆるデータセンターやサーバーに採用された後、故障によりデータ復旧が必要になった際、どこも対応できないといった懸念は残ったままです。

つまり、極論を言えば、「修理のできない家電を作ってしまって良いのだろうか?」という疑問が残る訳です。

ヘリウム充填HDDのデメリットまとめ

  • 10TB以上では、実売価格税込でが10万円以上と高額
  • データセンターやサーバーなど業務用に特化している
  • データ復旧技術が追い付いていないことが懸念される

今後、BUFFALO製のテラステーションなどのNASにも採用されることで、価格が安くなり、一般ユーザーにも利用しやすいようになるかもしれません。

しかし、それは一方で、これまで以上にデータの消失トラブルが拡大していくけ懸念が残されています。

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